ご挨拶

次のステージで明日を創る

現在、国際社会は歴史の転換点にあります。ロシアによるウクライナ侵略という暴挙は国際秩序の根幹を揺るがしています。東シナ海、南シナ海においても力を背景とした一方的な現状変更の試みが続いています。北朝鮮による前例のない頻度と態様での弾道ミサイルの発射と核・ミサイル開発は日本の安全保障にとって重大かつ差し迫った脅威であるとともに、国際社会の平和と安全を脅かすものです。

 この先の見通せない時代において指針とすべきは、国際法に基ずく「法の支配」です。法の支配に基ずく自由で開かれた国際秩序の維持・強化に向け、国際社会の取り組みを主導していきます。また、日本が提唱し、今や世界各国が関連の取り組みを発表している「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向けても、新たな展開を推し進めていきます。さらに厳しさを増す日本周辺の安全保障環境の中で、日本の平和と安全を守り抜くべく、昨年末に策定した新たな国家安全保障戦略等の下で、日本の防衛力の抜本的強化に取り組んでいきます。

 この困難な時代に外務大臣の重責を担うものとして、引き続き、普遍的価値を守り抜く覚悟、日本の平和と安全を守り抜く覚悟、そして、地球規模の課題に向き合い国際社会を主導する覚悟を持って、対応力の高い、「低重心の姿勢」で日本外交を展開していきます。

皆様のご指導ご鞭撻をよろしくお願い致します。

 

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