2012年9月13日
私の思い

平成24年9月12日

私の思い

参議院議員 林芳正

 本日私は多くの同志の推挙により自由民主党総裁選への立候補を決意いたしました。

日本はいま、大きな歴史的変化と深刻な危機のなかにあります。米国のかさの下で貿易立国に専心できる時代はとっくに去りました。一気に台頭し、世界第二位に経済大国となった隣国、中国は自己主張を強めています。一方で日本と米国との関係は必ずしもしっくりとは行っていませんし、近隣諸国との緊張はかつてなく嵩まっています。少子・高齢化の進む日本はこのまま先細りの運命しかないのか。領土問題や歴史問題で一段と揺さぶりをかけられるのだろうか――いま多くの国民が抱く不安感の本質はこうした日本を取り巻く歴史的変化に根ざしています。それがなぜ危機かといえば、政治がここに真正面から応えていないからです。

隣国に対し「けしからん」とこぶしを振りかざしても何らポジティブな結果はもたらしません。生活や社会問題においても国民の不安や憤りにつけ込むようなアジテーターは問題をいっそう混乱させるだけです。わが敬愛する大平正芳元総理は「大国を治むは小鮮を烹るがごとくす」(老子)と戒めたと聞きます。いまこそ落ち着いた、課題に真正面から迫る政治によって日本経済の再生、日本外交の立て直し、東日本大震災からの復興に全力を尽くさなければなりませんし、それはできるのです。

日本人の絆意識、勤勉さはまさに国の宝です。貿易立国から産業投資立国へ、そしてアジア諸国との連携を深めながら新たな国内雇用の創出へ――日本の底力はまだまだ捨てたものではありません。「太平洋の世紀」が招来しつつあるいま、日本はこの地域の安定構築にハード・ソフト両面でいままで以上に原資を注ぎ、建設的な役割を果たさなければなりません。

「かくすれば、かくなるものと知りながら、やむにやまれぬ大和魂」。わが故郷長州の大先達、吉田松陰の有名な言葉です。この三年間とくに顕著となった日本の漂流を体当たりで止め、日本再生の先頭に立つ覚悟は誰にも負けないつもりです。自民党の国民に対する責任も、同時に歴史に対する責任も、まさにここにあります。

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